北村峰月の俳句会

秋の俳句の風景


秋の部

hogetu@kyoto.zaq.ne.jp ご意見 お待ちいたしております。

俳句のある風景を切り取りました。


短歌 を 北村峰山 の号にて併載






































漂流の 木片たちまち 秋の潮     峰月





仲の良き 夫婦に秋の 花桟敷   峰月



背景は サルビアの畝 花さじき      峰月



柳生谷 釣瓶落としに 秋の暮       峰月


柳生の里 にて
奈良坂に 柳生路果てり 秋の夕      峰月



奈良で見し 月を京都へ 連れ帰る    峰月



通夜の道 照らし給ひし 十三夜      峰月






水口岡山古城跡  四等三角点
はあはあと 息整えて 紅葉かな      峰月



大原や 紅葉醸せし 刻待ちぬ       峰月



律川の 瀬音に合はせ 雪蛍        峰月



ぬばたまの 二十三夜の 夜業の灯    峰月


新幹線 新徳山駅より
商旅果て 秋の夕日の 大いなる     峰月



破れ蓮や 鉢の周りに 実を拾ふ      峰月


 京旅館 十四春  時々四季を感じに 立ち止まります。
蓮の実の 飛び過ぎゐたる 鉢の外    峰月
読売新聞 豊田 都峰 選 佳作





奥比叡ドライブウェイ
水平に 風来たりけり 沖は秋       峰月
京都新聞 豊田 都峰 選 佳作


御城下を 山車曳かれ行く 秋祭      峰月


丹波篠山 春日神社 秋祭り
三國屋さんの前で






         内子 木蝋 蝋人形   なにか 若い時の 自分かも。
番頭と 丁稚並びて 秋小暗     峰月



秋日射す 家並みの低き 海鼠壁     峰月


内子町旧家 虫籠窓 鏝絵
秋闌くや 屋根の鏝絵に 影生るる    峰月



子規堂に 射し込む秋日 机の影絵    峰月



子規堂


子規堂の 秋天不動 観覧車        峰月


うそ寒の 奈落をゆけり 足早に      峰月


内子座
内子座の 奈落にをりぬ 身に入むや   峰月






うだつ
秋寂びの うだつに溜まる 日影かな   峰月





内子の町並
白風や 蒼天に透く 昼の月         峰月



行く秋や 帆掛けに進む 鳥衾       峰月

帆掛の鳥衾

定紋と鏝絵懸魚
秋澄めり 家紋定かに 鏝絵懸魚     峰月


ビー玉の 中に月光 出入りせり      峰月


中秋の名月 いや 十六夜の月 です。

十六夜や 薄雲にまた 濃く淡く      峰月



澄む水に 落とす手斧の 銀となり     峰月



睡蓮の 木橋土橋 池巡る          峰月



土橋を 幾つ渡れば 江戸時代の秋    峰月
       え  ど

津山藩 藩主別邸
衆楽園 池水鏡に 秋の雲          峰月



この在の 意地とも見えね 蕎麦の花   峰月

月光に 蕎麦の花々 繭の色        峰月



蕎麦の花 五升は採れぬ 狭畑かな    峰月



片方は 天に懸けたる 露の網       峰月





天のもの 天より受けて 露しとど     峰月



曼珠沙華 赫を脳裏に 持ち帰る      峰月



曼珠沙華 なぞへに生るも 傾ぶかず   峰月



曼珠沙華 写して川面を 流れけり     峰月


津山線の列車より
早稲晩稲 人にもありぬ 違ふ色      峰月







山の辺の 地蔵の供花や 曼珠沙華   峰月



萩揺れて 隠れゐしもの 現るる      峰月


梨木神社 萩まつり 京都府市民俳句大会 当日
短冊に 狭にして通す 萩の道       峰月

短冊を 読みゐて待たす 萩の道     峰月







淵の色 蒼から碧へと 下り鮎       峰月


ちょっと 写真と 違うかな
寂寂の 川面ありけり 下り鮎        峰月






美山かやぶきの里
錆鮎の 串打たれけり 目は閉じず    峰月



落鮎を 喰はす蓼酢の 翡翠色       峰月


鯉のぼり ならぬ 鮎のぼり です。
落鮎を 食はす宿場の 道の駅       峰月



土用干し 梅一つづつ 日に返す      峰月

北野天満宮


よう 北野 まつり 会場
きたの     
撫で牛の 赤銅に射す 秋日かな     峰月





事故死の狸
手向けたる 一握りなる 秋桜        峰月



京都新聞 掲載記事 9月1日付



雉鳩の 孵化を見守る 社長かな    直三郎







あさがほの 終の花咲く 縹色       峰月



京盆地 なべて蓋掛け 鰯雲        峰月



鰯雲 火伏の宮の 山にかな        峰月



繭色に 掛かる昼月 原爆忌        峰月



大夕焼け 炎上中に 原爆ドーム      峰月

茂りたる 欅大楠 原爆忌          峰月



黙祷の 拳は固き 原爆忌          峰月
京都新聞 豊田 都峰 選 佳作




折鶴の すべて鋭角 原爆忌        峰月
俳句界で特選 秀逸 など多数頂きました。 評などは 俳句専門誌の欄を。



広島 平和公園 これらのものが 放火 せられたり。

千羽鶴 飛び立てぬさま 原爆忌      峰月






不滅の火の向こうに 原爆ドーム
一灯の 揺らぎを消さず 原爆忌      峰月



秋空に 光るものあり 原爆ドーム     峰月



ヒロシマの 川は五筋 原爆忌       峰月
これも色々と賞を頂いた作品です。


燃え盛る 大の字送る 東山        峰月



送り火の 屋内に向きて 燻ぼれり     峰月



竹の径 濡らさぬまでの 時雨かな    峰月


直指庵
散り紅葉 女ひとりの 直指庵        峰月



苔と言ふ 衣ありけり 紅葉傘        峰月


あだしの 野仏
あだし野の 野仏の背に 冬隣        峰月



色取りの 取り取りといふ 色々     直三郎



敷き紅葉 色を重ねて 苔の上       峰月







連理のと 言われたがるや 紅葉に    峰月






中津城
朝焼けや 城下取り巻く 水澄めり    峰月



嵯峨菊
住職の 自慢でありし 軒の菊       峰月






大正 ガラス
歪みたる 大正硝子に 庭紅葉      峰月



住職の 自負と江戸菊 嵯峨の菊     峰月


古代菊  手前の白菊が 江戸菊   ピンクの菊が 嵯峨菊



且つ散りぬ 


真如堂 2008.11.16
お釈迦様でも知るめい 甘酒の季語  直三郎



柿年貢 ありて篠山 柿の秋         峰月



磯石を 積し旧家の 柿の秋        峰月



実は 株式会社 聖 和 の坪庭にも 高野槙の木に 連理 
があります。また我が家にも柳の木の連理があります・
拝観 無料


真如堂  短冊の横の所で 木理 が 繋がっています。 これを連理といいます。
比翼連理と夫婦や男女の深い契りのたとえです。
去来の 寺の連理の 紅葉かな       峰月



色落葉 風吹き寄せて 道となり      峰月



掃き集む これ見よがしに 桜紅葉     峰月



あふみなる あはづ時雨に 人待てり   峰月


大津市膳所 義仲寺 無名庵
義仲寺や 兵どもに 風白し         峰月
芭蕉に因んで


菊の香の 色々にして 翁の墓       峰月


蔦紅葉 供香棚引く 翁の墓         峰月


芭蕉翁の墓  旧暦10月12日  時雨忌

芭蕉忌や いやしといへど 頼みけり   峰月
 芭蕉忌や 芭蕉に媚びる 人いやし  正岡子規
  がありますが俳句上達を拝んで頼んできました。



魚板鳴く 句碑秋風に 寂にけり      峰月



穂芒を 括りて開く 翁堂           峰月



失へる ものありてこそ 添水鳴る     峰月




失へる 愛の重さや 僧都鳴る       峰月



木曾殿に 鳥喰ひ落とす 熟し柿      峰月


朝日将軍 木曾義仲の墓 義仲寺

食ひ散らす 柿落つ墓や 朝日堂     峰月



九分通り 果てし広さや 秋桜        峰月


丹波 氷上町 清住
花野訪ふ 時節外して 責めらるる     峰月



氷上町 水分かれ公園にて

紅葉も 分けて流れり 分水嶺       峰月


この川の左右で 日本海 と 瀬戸内海へ 分かれます。
水分の 北へ南へ 秋の水         峰月
みくまり                                                   






蟷螂の 枯るるを待てる 日向かな    峰月



村中の 空赤々と 柿の秋          峰月


丹波 篠山 御徒組 武家屋敷跡
柿年貢 ありて篠山 柿の秋        峰月



播磨路の 田水豊かに ずずこ花     峰月




田の川の 辺りに咲けり 数珠の花    峰月



夢着物 案内人 北村 峰月 氏 来場


展示会
行きづりの 人に誉めたつ 袷かな    峰月




炎上の 紅葉谷埋め 通天橋        峰月


東福寺 通天橋

色競ふ 事無くもがな 紅葉寺       峰月



九十九里浜

海に向けサンダル並べボード持ち目を細め沖の波確かむる 
北村峰山  (短歌の号)



羽化のごと背中開きしサーファーの乙女の肌の白き部分よ  
北村峰山



二重三重波の向こうのサーファーの追われるごとく沖より波に
北村峰山


絵になりますね。  なかなか句になりませんが。

サーファーの囚人のごと足首にボードを繋ぐ枷となりしが   
 北村峰山  (短歌の号)




秋闌くる 波砂に染む 九十九里     峰月



朝日の中へ サーファー

黒瀬川北指し流る九十九里サーファーは岸辺目指し来る   
 北村峰山






流木

秋潮に 打たれし流木 ままに朽つ    峰月






九十九里浜

浜千鳥 波に転びし 九十九里       峰月



眺望の 無き山頂の 三角点      直三郎


心に秘めた決意の象徴にすべき三角点 震岳

秋暑し 藪扱く中や 三角点         峰月






萎れた烏瓜の花 萎れていなかったら 凄い 綺麗な 奇跡 の花なのです。
このもやもやがレースのように開きます。 来年の良い時期の写真を 乞うご期待。

創造の 神有らばこそ 烏瓜の花      峰月



指折りて 八千代座の空 十三夜     峰月


八千代座の 跳ねて見上ぐる 月天心  峰月



八千代座のおもてなし


熊本 山鹿 八千代座

開演を 待つ八千代座の 秋灯      峰月
               あきともし





山鹿燈篭踊り

月影に 山鹿燈籠 踊りかな         峰月



打ち寄せる 山鹿太鼓や 月冴ゆる    峰月


山鹿太鼓

月天心 山鹿太鼓の 静と動        峰月






山鹿燈籠踊り 影絵バージョン

八千代座の 跳ねて見返へり 十三夜  峰月



栗の毬 忍者の里や 道阻む        峰月



栗の毬 撒き菱なるや 伊賀の道     峰月



笑栗の 二つ三つ見へ 竿探す      峰月
えみぐり      木で実りイガが割れている栗                          




毬栗を 踏みて割りけり 登山靴      峰月





稲架襖 通学の子等 隠しけり       峰月


刈田面 近道とする 釣りの人       峰月


曼珠沙華 畔の赤かり 田の広き     峰月




通学の 靴駆け出せり 稲架襖       峰月


稲架襖 播磨路水の 豊にて         峰月



曼珠沙華 平家の色の 勝ちたれど    峰月




近づけば やや盛り過ぐ 曼珠沙華    峰月


地のマグマ 曼珠沙華の 根に続く    峰月




群雲の 間に間にや 待宵の月      峰月



見上げいて 手の触るるかな 十三夜  峰月

群雲に 動きし月の 薄明かり       峰月



鰯雲 機上にありて 見失ふ        峰月



戻りかったら 聖和の直さん をクリックして下さい。



霧晴れて 間近にありし 霧島山     峰月


霧晴れて 霧島山の 生れにけり     峰月
 あ



瀬に落とす きらきらきらと 十三夜    峰月

霧島を 攻め立ててをる 野分川      峰月







落ち易きもの みな落ちて 野分晴    峰月







知事の顔 待つ空港の 野分前      峰月



京都市立堀川高等学校 ワンダーフォゲル部 OB です。



想い出は 何に縋りて 携えて      直三郎
すが       たづさ  




岩陰に 戦がぬものや 野紺菊       峰月



岩木山山頂

鐘鳴るを 熟るる林檎の 聞きにけり   峰月




面影を 重ね合はせし 月下美人     峰月


人知れず月下美人の咲き終えり月の愛しく見守りあれば   
北村峰山


自宅 二階ベランダ

月下美人 窄みてもなほ 悩ましき     峰月
すぼ                        

妻の留守 月下美人と 二人かな     峰月

今年も 二回目の蕾がもう十個ほど 付いています。



秋灯 夜は座敷に 祈りをり         峰月



新橋の 辰巳明神 秋ともし         峰月






灯ともし頃の巽橋
祇園愁思 白川渡る 巽橋          峰月



秋簾 灯に店内を 見せにけり        峰月


夜の雨上がりの巽橋
白川に 秋燈流す 格子越し         峰月



白川に 流す秋灯 目に掬ふ         峰月



秋簾 流れに揺るる 灯を透かす     峰月



いづもやの 川床の灯の 一際に     峰月
              ひときわ


鴨川に 床の灯映す 宵であり       峰月



祇園路地 灯ともし頃や 秋時雨      峰月



色町の 濃き濡れ色や 秋風鈴       峰月



秋の昼 どん突きに一力の色        峰月

一力の 色どん突きに 秋暑し       峰月
いちりき                                                  


一力の 赤壁濡るる 秋時雨        峰月


一力の 壁の赤さや 十三夜        峰月



先斗町 撒き水ほどの 秋時雨       峰月


先斗町 細き夜空に 後の月        峰月


小雨の先斗町
先斗町 上下に交わす 時雨傘       峰月

秋時雨 学僧曲がる 先斗町        峰月




寄席跳ねて 付き来る路地の 十三夜  峰月
 やなぎ句会 特選



寄席跳ねて 十六夜の月 連れ戻り    峰月



吹き寄せて 菱紅葉なる 万華鏡      峰月



菱刈りの 知らで月夜の 浮御堂     峰月







十六夜の 月挙げにけり 浮御堂     峰月
いざよひ                                              


線香花火 火の玉妻に 盗られけり    峰月
京鹿子 特選




手花火の 音はさまざま 地を這へり   峰月

フィナーレは 線香花火で ありにけり  峰月





妻と聞く 黙の支配下 法師蝉       峰月
もだ                             

妻と居て 背中合はせに つくつくし    峰月


つくつく法師の声





山彦の 紅葉の色に 塗れけり      峰月

盛りとて 枯れ行くものに 紅葉かな   峰月


点描に 百色欲しき 紅葉山        峰月


嵐山 渡月橋上

錦秋の 水面に映えし 嵐山        峰月

水底に 生きて紅葉の ままであり     峰月




競ひたる 鳥居の奥の 紅葉かな     峰月


嵐山 大河内山荘

紅葉の 見せ場や人の 混む所      峰月

紅葉狩り 天を仰ぐも 地を見るも     峰月








古伊万里に 秋色秘色 柿右衛門     峰月




その涯は 雲に続けり 穂芒野       峰月

たたなはる 百萬本の 尾花かな      峰月



兵庫県 砥峰高原

枯れ芒 百万本に 棚引ける        峰月

穂芒の 波の起こせる 風であり      峰月




コスモスの 戦ぎに顕れる 野の仏    峰月
そよ     あ              

風上に 花裏ばかり 秋桜          峰月



亀岡市

大花野 モーゼのごとく 分け入れる   峰月

コスモスの 花裏見せて 揺れ戻す    峰月



秋の牧 地平なぞれる 柵の無く     峰月



牧の秋 馬低ければ 柵低し        峰月


            聖和の直さん    へ戻れます。
inserted by FC2 system