北村峰月の俳句会

春の俳句の風景

春の部


俳句のある風景を切り取りました。


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ひねもすを 老いの語りて 花の下     峰月


高知市 堀川
車座に 椅子も交えて 昼花見        峰月

車座に なりて座れぬ 花見かな      峰月


芽柳の 播磨屋橋に 影柔ら        峰月



春の雨 反りこはごはに 播磨屋橋    峰月



一旬を 誇りし花の 散り敷きて       峰月


花屑の ひとの歩かぬ 道在れり      峰月



日当たりの 木瓜紅白に 咲き誇り     峰月



恙なく 咲きたる木瓜の 日向坂      峰月



花筏 太宰入水の 流れなる        峰月



花筏 繋ぐものある 寄る辺かな      峰月



明日の雨 仇とならざる 法の寺      峰月



一本に 衆目集め 枝垂れけり       峰月



盛りなる 花馬酔木かな 古城跡      峰月


馬酔木咲く 馬の通はぬ 古城山     峰月



塀越しの 隣寺の借景 花盛り       峰月






小流れの 光り出す時 春の水       峰月


雪柳 野放図に 咲き散らす         峰月





















































かわやなぎ 遠く浅黄の 色に見る     峰月






行き交いて むかし花を積む 高瀬舟   峰月

繋ぎたる 高瀬船積む 花吹雪       峰月



高瀬川
青葉風 せせらぎ光と なりにけり     峰月







縁ありて 手繋ぐ花と 花であり       峰月



春の野の ほろ苦きもの 多く得て     峰月



蓮華田の 二枚続きに たゆたへり    峰月







菜の花を 分母に茶畑 ありにけり     峰月



枯芝や 亭主の好きな 三角点       峰月


三角点の上 皇太子ご夫妻が 見られたのです。




母がりの 一重瞼や 山吹の花       峰月



山吹の ひとえに咲けり 峡の鄙      峰月







水仙の 燈台よりの 隠れ道         峰月



春の潮 伊良子岬の 鼻穿つ        峰月


伊良子崎 燈台
燈台を 影絵に置きて 春の海    峰月



鷹渡る 瀬戸風強く 高さあり        峰月



潮騒の 神島を置く 春の海         峰月







吉野来て 葛餅みたらし 桜餅       峰月






吉野山
吉野山

満目の 桜を前に 頷けり     峰月







爛漫の 花


















ライバルの 満開桜の 逢瀬かな     峰月



源流を 温めながら 春日ゆくよ      峰月



春光を 集めて白を 育めり         峰月



三田  常深 神社




三田市 常深神社 にて

うちの嫁さんの旧姓で 本家の近くにありますが、北村家の祖
先が一緒なのです。家紋は途中変わってはいますが、
今は奇しくもうちと同じく 丸に違い矢です。
不思議なのは 長男の嫁さん義姉さんの里が 北村氏なので
す。
北村家も 清和源氏新田氏大館氏の流れ、実は俳句の芭蕉
の師匠の北村透谷の裔です。



佐保姫の 裳裾棚引く 嵯峨野かな    峰月


落柿舎
落柿舎の 開け放たれて 春障子     峰月



蜜蜂の 花訪ふ重さ ありにけり      峰月



菜の花の 酒蔵の刻は なるくたつ    峰月



逆光に 蒼穹を得て 花白し         峰月



橋殿を 水に映して 余花の庭       峰月



先駆けて 丘のなぞへの 蕗の薹     峰月


蕗の薹 野に足音の したりけり      峰月





濡るる葉を 除けて現る 蕗の薹      峰月


野仏の 慈眼の裡や ふきのたう     峰月



咲き満ちて 花そのままに 刻止めむ   峰月


お御籤のさくら花
春日傘 廻して嘘を 隠しけり        峰月



簪の 綺羅きららかに 都をどり       峰月



老ひ桜 花簪に 突き立てて         峰月



佐渡流人 二宮三宮の 墓に雪       峰月


金北山脈
春の雪 小城の多き 佐渡の国       峰月



白極む 金北山や 雪割草         峰月



風の黙 雪割草の 咲き挙る        峰月
もだ                     こぞ                 


春雨の 佐渡の昔に 鍛冶屋あり     峰月



冬構え 解く日の近き 晴れ間かな    峰月




都をどり  歌舞練場

桟敷より 満開の花 総をどり        峰月



ヨーィヤサーと 始まる都をどりかな    峰月



残雪と 云ふには白し 八甲田山      峰月



春暁の 遠嶺に見せて 八甲田山     峰月



雉啼くや 寺領半ばで ありにけり     峰月


向こうは 岩木山
きぎす二度 啼く寺領陸奥 長勝寺    峰月



残雪や 白妙にして 岩木山         峰月



碧落の 残雪輝とし 岩木山        峰月



残雪の ずしりと大き 岩木山        峰月



待春の 林檎畑や 岩木山         峰月



奥嵯峨に 緋色の床几 草の餅      峰月

竹秋に そびら明るき 直指庵       峰月



花冷えの 花無き竹の 蒼き闇       峰月



竹径を 曲る人力 嵯峨おぼろ       峰月



惜春や 黒木鳥居に 縁むすび       峰月



いま丁度 桜前線の 上にゐて       峰月



咲き満る こは致死量の 桜かな      峰月



ふらここに 少女の恋の 揺れどおし   峰月



ふらここの 背に母の手の 嬉しかり    峰月



濡るる葉を 除けて顕る 蕗の薹      峰月



みんなみの なぞえのしるべ ふきのぢい 峰月

蕗の丞 日当たりの良き なぞえなる   峰月



何処其処に もふ出たるとも つくしんぼ  峰月



つくつくし 天を指しをり 競ふとも     峰月



落柿舎の 前は拓けて 菜花風       峰月



落柿舎の 開け放たれて 春障子     峰月

利久忌の 嵯峨野に腰を 掛ける石    峰月



二丁櫓に かはる処や 桜満つ       峰月
豊田 都峰 選 佳作


物売りの 舟の寄り来て 桜餅       峰月



車夫待てる 芽柳の下 渡月橋       峰月



花万朶 贋舞妓どち 愛想よき       峰月

花咲くや 愛想の善き 贋舞妓       峰月



これは二分 あれは七分と 花衣      峰月



老桜の 幹に突き立つ 花かんざし    峰月



春の湖 波たゆとふて 月の道       峰月



春の波 沖島掛けて 月の道        峰月

春の夜や 沖ノ島より 月の道       峰月



画布として なぞえ染めたる 芝桜     峰月



三田 永沢寺  芝桜のじゅうたん



頬もまた ピンクに染めて 芝さくら    峰月


誰か おもしろいなぁ と 云ってもらえませんか。
花水木 金土日は 商旅にて        峰月


瑞みづし 季節さきがけ 花水木      峰月



花水木 解くさま真似る 猿ぼぼと     峰月



熊川の 家並みに流る 鯉のぼり      峰月



風光る 熊川宿の 日章旗       峰月



角凧の 逆さまに降る 遠州路       峰月


遠州 相良海岸
遠州の 灘に臨みて 凧まつり       峰月



藪椿 落ちてをりしを 見上げをり      峰月



落椿 ことりと首を 傾ぶけり        峰月



大手鞠 花のみどりの 幼なけれ      峰月



大手鞠 日毎白さに 近づけり       峰月







吾が願ひ 流る花片に 乗せてをり    峰月



写生する 桜は花の 雲になり       峰月



嗚呼 花散りぬ 増えゆく 花筏       峰月



元の樹を 見限るやふに 花筏       峰月



花いかだ 水底にそれぞれの影      峰月



花筏 三つ葉に寄れば その影に     峰月



咲く花を 自分に褒美 見てをりぬ     峰月


紅しだれ桜
六十の をとこ立ちたる 花の下      峰月



眼福と 眼福と唱へ 見る桜         峰月


京都御所
福々と 唱へるやふに 桜見る       峰月



三椏や 万札の二枚分にも         峰月



三椏の 枝は三叉 名にし負ふ      峰月



春や春 白昼にある 夢の中        峰月


春や春   哲学の道







二条城
爛漫の 花はわが身に 降り掛かり    峰月






本隆寺
去就ある 会社に近く 桜咲く        峰月



春ながら 行く手長かれ 奥州路      峰月


首途八幡宮
源 義経 奥州への旅立ち祈願の宮
昔なら 瞬く間に過ぐ 春歩く        峰月


喰らひけり 爛漫の果て 亀此岸      峰月



聞いてみな 亀鳴く御世や この声を   峰月







恵方向き 祈願の春や たけなわに    峰月



亀の恋 恋せよ鯉よ 春じゃもの     直三郎



異種異端 恋せど実らぬ 鯉じゃもの  直三郎



柿若葉 尊き若さ 広ごりぬ         峰月



まだ透ける 余白ありたる 柿若葉     峰月

柿若葉 背後の雲を 手に払ふ       峰月



何もかも 塗りつぶして たんぽぽの黄  峰月



たんぽぽの 長けて世の中 睥睨す    峰月





鳥羽離宮跡 安楽寿院
花に居て 携帯電話 掛かり来る      峰月



君知るや 楓花咲く 風柔ら         峰月



君知るや 楓の花は 風に咲く       峰月



この水飲めます ヒロシマに花       峰月


神泉苑
桜前線を 通り過して 花に居る      峰月



遠山の 裾も仄かに 桜かな        峰月



覗き込む 画架に桜は 雲であり      峰月







茎立り 蘿蔔の主 病勝ち          峰月
すずしろ(だいこん)                         






梅芽吹く 命の色や 輝よへり        峰月
かが  


単線に 萌え草分けて 曲り行く      峰月



可部線の 可部に着きたり 春寒く     峰月



昏れ往くや 白さ滾らす 白木蓮      峰月
たぎ            


類無き 白さありける 白木蓮        峰月
たぐひな                                                  


穢れしと 云ふほど白き 白木蓮      峰月
けが                                                     


錆びしとも 穢れし色と 白木蓮    峰月
けが                        






雪柳 影の如くに 白溢す          峰月
こぼ  






馬酔木咲く 本丸跡や 三角点       峰月



本丸に 民の炊きや 花馬酔木       峰月







風光る 原爆落ちし この向きに     峰月



馬酔木咲く ひたすら下を 向く姿勢    峰月



馬酔木咲く 溜める事無く 吐きにけり   峰月



蜜を吸ふ 遊びありけり 山椿        峰月



口寄する 届く高さに 山椿         峰月



高枝に 陽を求めたる 山椿         峰月







連翹の 枝真つ直ぐに 黄を連ね      峰月



チューリップ 還暦に描く 変わりなき   峰月

春の園 色弾みたり 日も弾む       峰月



チューリップ 色取り取りに 音立てて   峰月







それぞれを 向きて吹きたる 黄水仙   峰月



さげもん教室 ちりめんの紙兜       峰月



さげもんの 中に重たげ 鯉のぼり     峰月







春の宵 灯す路地縫ひ 漫ろかな     峰月
      そぞ


梅解かぬ 蕾の中に 春を容れ       峰月



綻びて 春をぷくぷく 膨らませ       峰月



比良を指す しるべのえりや 春寒し   峰月


手前の 砂浜は 浜昼顔を 育てています。
湖水揺る 比良を背らに えり挿しぬ    峰月
せび           


比良を指す えりは菜花の 先にかな   峰月


滋賀県守山市 琵琶湖大橋の少し北。
菜花咲く 無限に生れし 黄ひなもの   峰月
あ           


人の田を 背景にして 桜草         峰月


自宅前
桜草 杉花粉出す 鉢もあり         峰月






東本願寺
水温む 柔らに写す 海鼠塀        峰月
  なまこ


柳の芽 枝の先より 揺れ初むる      峰月

柳の芽 雨粒々と 風たおと         峰月


円山公園
円山や 暖簾柔らか 芽の柳        峰月



花灯路



火影揺る 石塀小路 春灯し        峰月



雪解川 幅狭ければ 水深し        峰月


  播磨 加東市 闘龍灘
灘となり 高鳴る音や 雪解川       峰月



元の場所 知る如く帰する 干潟潮    峰月


島原 原城よりの有明海
原城を 攻め残してや 大干潟       峰月



蜷の道 辿りてゆけば 蜷の居て      峰月
    にな


蜷の道 北北西へ 磨崖仏         峰月






滋賀県 守山市 菜の花園  撮影 あゆみ

早春の 湖国にありて 比良望む      峰月






平安神宮


花万朶 爛漫といふ 景色かな       峰月






京都府立植物園  撮影 千恵女

腹ひとつ 叩きて決まる 花ごろも     峰月

茶泥大島紬に 結城紬の羽織です。



細波に 池面の桜 色となり         峰月

木洩れ日の 水面閑かに 花筏       峰月



平安神宮

池面を 隈なく被ひ 花の散る        峰月

散る花の 居場所池面に ありにけり   峰月



体重と 背は資格ある 春場所に      峰月



春場所の 新弟子検査は 歳で撥ね  直三郎



祇園町 その軒闇に 猫の恋        峰月


ミーちゃん
モンローウオークに 吾を誘いて 恋の猫  
峰月











  
花万朶 今宵逢う人 美しき  本歌取り   峰月 
   

        
東山 円山公園

寄席跳ねて 春闌けし夜を 戻りけり   峰月
    た                                  






北九州市 門司区    壇ノ浦                     

波底に 都さぶらふ 雛流し          峰月
 
幼帝の 嫁に良かりて 雛流し       峰月




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