俳句専門誌掲載句の鑑賞

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これらは、全国の俳句専門誌に投稿して一応の評価を
もらったものです。　途中からですが　新しいほうから順に記し
ます。

評　歴史的な季語になりつつあるのかも知れないが、夏の風物詩として、今で
も箱庭を趣味でしている方がおられるのではないだろうか。句碑は句碑でもミニ
チュアの句碑なのである。何か物語の世界を垣間見るような、文字通り夏野涼
しげな景色が目の前に展開されて楽しく鑑賞できる。

2015.06.20　俳句四季 7 月号　那須　淳男　選　　　　
　　　　　　　　　　秀逸

2015.03.20　俳句四季 4 月号　那須　淳男　選　　　　
　　　　　　　　　　秀逸

「万緑」の中の多分葉っぱであろう。「ひとつを摘みて」がいい。何といっても「万
緑」という大きな景の中のひとつを摘みで笛にするという行為に素敵なロマンが
ある。昔ある学校の校長がお話の前に、「一寸待ってください、いま楽器を用意
します」といっておもむろに葉っぱを出し「翼をください」を吹いて下さった時の感
動が今も忘れられない。

特選評　焚火は人類の歴史とともにあります。北京原人の遺跡の灰から、かれ
らは日常のこととして火を絶やさなかったことがわかっています。焚火には経験
が必要です。いわば人類の歴史をたどるように、子供は火への恐れを越え、観
察し、火の加減を守る技術を身につけた大人になります。作者は火の燃え方を
見ていて、手頃な小枝を拾って加えながら火を囲む輪に加わりました。

この度は尾池先生の特選をいただき有難うございました。多読多作多捨を心掛
け九年間で28511句のうちの一句です。九年前に悪性リンパ腫になり辞世の句
「野分明け　なほ風鈴の　鳴り止まず」を作り、人に季重なりを指摘され勉強を
はじめました。病気は幸いにも完治いたしましたが。これからも俳句道に精進
いたします。また呉服の販売を通じ全国へ出張し、四季を感じながらの句作り
です。

昭和23年生まれ。現代俳句協会会員。京都俳句作家協会会員。大阪俳人クラ
ブ、「京鹿子」同人。「城南宮俳句会」主宰。北村峰月で検索してホームペー
ジに遊びにおいでください。

優しい思いの感じられる句です。病気の人のために「障子を貼る」というだけの
句ですが、「雪見」の語を入れられたことにより,情感が深まりました。冬支度と
しての障子を貼るという習慣は、今や過去のものとなりつつありますが、せめて
「季語」の上では、大切に残したいものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　雑詠奈良　文夫　選　佳作

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　雑詠豊田　都峰　選　佳作

2013.01.12 俳句あるふぁあ　２~３月号　第一次　第二次通過
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あんまりバスが空いているから、悪い予感が当りました。まだ咲いてませーん。

2012.01.12 俳句あるふぁ　２月ー３月号　予選通過掲載句　　
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何でもおすそ分けをした長屋根性は廃れてしまった。爺さんが作った借り農園
の冬瓜。感謝して貰ってあげるのが礼儀。

2010.01.25 俳句界　２月号　めーる一行詩　編集部　選　　　　
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億萬という折鶴が折られたが、原爆廃絶の悲願は端緒を開か
ぬ。原爆なる主題も日常から組み立てるべきだ。

違和感を覚えたのだ。平和を願う折鶴なのだから、もっとやさし
い和やかな形にならないものかと、ふと思ったのである。